アニメ感想「虚構推理 Season2」

やはり短編の方が物語の展開的に面白いのではないだろうか。

まるで推理小説を作る過程を見せられているような感じがする。起こった事件に対して証拠が足りなければ虚構で推理を立ててもそれらしくはなる。その虚構推理は人の感情を逆なですることもあるけれど、それによって新しいことが分かったり、状況が好転したりする。そうやって一見ちぐはぐなものが噛み合って問題を解決していく様子に気持ち良さがある。

私は主人公の岩永が苦手だ。下品な発言がおっさんみたいで気持ち悪いし、意地の悪い言い方が多くてストレスが溜まるし、見た目も西洋人形みたいで気味が悪い。それでも岩永の虚構推理は面白いと思う。結局私も岩永の手のひらの上なのだが、屁理屈と嫌味のストレスを乗り越えて、全部ひっくり返されて台無しにされても、必ず納得感のある解決があるのだと思うと、視聴を続けたくなってしまう。

でもやっぱり岩永が登場しないシーンの方が好き。ゲストキャラたちのやり取りが面白い。特に雪女は従来のイメージとは違う、あざとかわいい性格のキャラだったが、強面男との不思議な関係は純粋で微笑ましい。

第1期もそうだったが、サブキャラの大人なお姉さんたちの方がキャラデザがかわいいと思う。目が力強くパッチリしてて頬がちょっぴりプニくてかわいいのだ。

 

オープニング曲は不気味な始まり方をしてサビで一気に明るくなる。ドラマチックで面白い曲だった。

 

以上。