アニメ「わたしの幸せな結婚」

和風ファンタジーシンデレラストーリー。継母や義妹に虐められて使用人以下の生活を送る主人公、美世が冷酷無慈悲と噂される久堂家の当主に嫁ぐことになり、人生が急激に好転していくという話。

 

第1話では美世が虐げられる様子の描写が続く。美世はずっと謝ってばかりで非常に暗い雰囲気だ。幸次という優しい男が一時の安らぎを与えてくれるが、彼には力がない。美世は厄介払いのように久堂家へ嫁ぐことになる。そこでも美世は「死ねと言われれば死ね」などと言われ、今後も続く苦難を思わせる。暗く気の滅入るような話だ。

 

そう思っていたのに、当主は素直にモノを言えないだけで滅茶苦茶優しいし、お手伝いのゆり江もおばちゃんだけど元気いっぱいで明るくて優しい。

元々居た家との因縁も、その家と周囲が勝手に騒いで勝手に潰れていく。美世は特に何もしない。久堂のために一生懸命家事をしたり、継母や義妹に抵抗したりもしたので、周りに影響を与えてはいるが、単に境遇に振り回されているように感じられた。

 

美世と久堂の恋愛模様が弱かった。淡々としていて良くない。もっとお互いを思い合うようになるまでの過程を掘り下げてほしかった。せっかく珍しい世界観で綺麗な作画なのだから、もっとエモい描写を作れたはずだ。

 

幸次は甘く優しい言葉を掛けるだけで、何もできない男だということで、視聴者からはあまり良く思われていないと思う。でも彼がいなければ美世は潰れていただろう。辛い生活の中での唯一の拠り所だったはずだ。救いだったはずだ。

 

昭和初期かもっと前くらいの舞台設定だろうか。未舗装の道路、和風の屋敷、洋風の街並み、軍服、和服、ダリア。こういう雰囲気は私は好きだ。和服も可愛らしい柄が多くて良い。しかも動きに合わせて作画されていて素晴らしい。

 

義妹のファッションは面白い。和風ギャルとでも言うのだろうか。金髪で前髪を上げて和服は蝶の柄。私は結構好きだ。嫌味ったらしい言い方も最高だった。一緒に居たくはないけど。

 

2期制作決定とのことだが、観ようか迷う。後半になるにつれて異能バトルが増えていた。この作品に期待していたのはそういう部分ではなかった。2話で急に異能の話が出てきた時は少し驚いた。1話ではそのことに全く触れなかったからだ。ひとつの要素としては良いが、前面に出されるのは嫌だ。私は幸せな結婚生活が見たいのだ。

 

以上。