19世紀半ばにサーカスを作った人が主人公のミュージカル映画。
見どころは歌やダンスの演出だろう。ミュージカル調で楽しげだ。劇中歌はテレビでもよく使われていて聞き覚えがある。ポップでノれる良い曲が多い。
ストーリー展開はありきたり。底辺から這い上がって成功するが、調子に乗って失敗して、本当に大事なことに気付く、というのが大まかな流れだ。起承転結はしっかりしているが予想を裏切らない。つまらなくはない。予定調和も良いものだ。
現代的な価値観で観ると違和感がある。時代背景を考慮すれば妥当だが、見世物になる人々の気持ちについてはほとんど触れられていない。むしろ利用して成り上がってやるぞ、という気持ちの方が強く感じられる。ただ、そこは劇中で指摘されていたので時代的な価値観の違いで収めておくべきか。
ミュージカル映画なので歌パートでかなりの尺を取る。歌詞で心情を説明してくれるが、ポエミーなので、多少意識して読んだ方が良い。私は普段歌詞を読まない人なので、ぼーっと音楽に聞き入っていたら内容が飛んだ。
以上。