すきま時間に読書する

最近、読書ができるようになってきた。

学生時代は興味のある本を買ってきたとしても、だいたい半分も読みきらない内に読むのをやめてしまっていた。

世間的にも買われた本のほとんどは一度も開かれることが無いらしい。少しでも読んでいただけマシなのかもしれない。

 

Amazon Primeに加入すると、Prime Readingで1000冊くらいの本が無料で読める。ラインナップは自己啓発本ばかりで吐き気を催すが、少し古い雑誌、アニメ化予定の漫画やライトノベルの第1巻などが期間限定で読めるので、使い方次第で十分に楽しめる。

 

私のスマホには数年前に加入した時から一度も開かれていなかった本が何冊もダウンロードされていた。一度購読を開始すれば返却期限も無く半永久的に読めるので、その内読むだろうとそのままになっていた。

 

それではもったいないということで、休憩時間に少しずつ読み進めることにした。これは通信費の節約にもなる。トイレに行ったり手を洗ったりするので10分も無いが、意外と読み進めることができる。およそ2〜3ページは読める。これを継続して積み重ねると数ヶ月以内に1冊読めるようになる。年間でも数冊は読めるはずだ。

あとは一人で何かを待つとき、例えば通勤電車の中や病院の待合室でも読んでも良い。これならまとめて数十分の時間が取れる。

 

すきま時間にはネットを利用することが多かった。思い付いたことを調べたり、ニュースを読んだりしていた。

調べ物はなかなか欲しい情報が手に入らないし、いかがでしたかサイトが引っ掛かるので時間を無駄にすることが多い。

ニュースは読んでいると暗い気持ちになることが多い。まるで興味のない芸能ニュースも多くて辟易する。

 

それならば実用書を読んで知識を得た方が良い。大抵の本は体系的に書かれている。ネットでは大抵偏った薄い内容しか分からない。本であれば偏らないかと言えば違うが、何冊か読めばネットよりはるかに精度の高い知識を深く理解できるようになるだろう。

 

小説もフィクションだからと言って馬鹿にはできない。切り取られたほんの一瞬を、ありとあらゆる言葉を用いて表現されている。その言葉は私達の想像力を掻き立てる強い力を持っている。その表現を使えばもっと鮮明に他人に自分の想いを伝えられる。小説とは感動し、言葉を学び、想いを発信できる素晴らしい本なのだ。

 

本を読む前と後では感性が大きく変わる。今まで持っていなかった視点で物事を観察できるようになる。ありふれた物事に大きな発見が隠れている。ずっと本を読んできた人にとって世界は光り輝いて見えることだろう。

 

私の人生は発見と挑戦のためにある。他人と比べれば大したことは無いだろうが、常に変わり続けたい、進歩し続けたいと願っている。

そのために必要な強力なツールのひとつは本だったようだ。なお、他のツールは実体験とコミュニケーションだと思っている。

これからも少しずつでも本を読んで前に前にと進んで行きたい。

 

以上。