「ボッコちゃん」を読んだ

著者の星新一氏。某匿名掲示板でよく名前を見かけたし、英語の教科書にも英訳された文章が載っていたので、なんとなくどういう作品を書くのかは知っていた。

 

ショートショートという形式で数ページのごく短い物語が50編も収録された短編集。SF風味の話が多い。

大抵は淡々と状況が進んでいって最後に急にオチが来て終わる。今となってはオチが読める話も多いが、その後の解釈は読者に委ねられるので、モヤモヤした気分で妄想をする余地はある。

それにしても、近未来感のある独特な雰囲気の世界観をいくつも作り出しているのはすごい。当時から見た想像の未来を知れるのも良い。

あと、現代では使われないような言い回しや言葉遣いをよく見かける。言葉の勉強にはなるが、使い道は見つからない。

 

ところで、エヌ氏という人物がよく登場する。全員経歴の異なる人物だが、なにかこだわりのある名前なのだろうか。

 

以上。