映画「オットーという男」

偏屈ジジイが主人公ということで、一体何をやらかしてくれるんだろうと楽しみにしながら観てみた。

 

しかし、映画を観続けて彼のことを知ると、少し潔癖なだけの根は優しい善人だと分かる。別に悪さをするわけでも、他人に迷惑を掛けるわけでもない。単に彼は不器用なだけだった。

 

彼は良い人だった。だから最後には幸せになれた。妻や仕事を失い生きる意味が無くなっても、お節介な隣人が死なせてはくれない。そして、失くしたものを埋め合わせて、幸せだけを持って妻のもとへ旅立つことができた。

 

登場人物は同僚と不動産屋を除いて全員が善人だった。善人による隣人愛が回り回ってお互いを幸せにしていく。

残念だったのはこの幸せも永遠には続かないこと。もっとアブエロオットーを観ていたかった。

 

以上。