映画「リズと青い鳥」「誓いのフィナーレ」

TVアニメ「響け!ユーフォニアム」の続編にあたる劇場アニメ「リズと青い鳥」と「誓いのフィナーレ」を観た。

思い付くままにグチョグチョと書いた。

 

リズと青い鳥

原作の2年生編から傘木希美と鎧塚みぞれを中心にしたストーリーが抜き出されている。キャラクターデザインが大きく変わっていて、途切れ途切れの輪郭線や淡い色を使っていて、本編とは異なる儚い雰囲気が出ている。

リズと少女の声は賛否ありそうだが、私はこれで良いと思う。世界観の切り替えに役立っていると思うし、絵本の読み聞かせのようにも感じられるからだ。逆に本業の方だとのっぺりとした印象になっていたかもしれない。

 

TV版2期でも希美とみぞれの関係性が描写されていたが、私は何となくモヤモヤした気持ちになっていた。

希美はみぞれと距離を置こうとしていたように見えたし、みぞれは自分の世界で完結して苦しんでいた。

何とか周囲の助力で和解したかに見えたが、それは根本的な解決ではなかったと思う。お互いを想っているようで違う所を見ているような違和感があった。

そういうすれ違いが問題として吹き出したのが今回のストーリーだったと思う。

結局今回も解決はしていない気がする。そもそも実は二人は相性が悪い気もする。会話のテンポは全く噛み合っていない。希美ほみぞれのオーボエに、みぞれは希美の人柄に憧れていて、自分に無いものをお互いに求めていたと言うか。

最後に成長できたのはみぞれだけ。人との交流が増えて、自分の道を見つけた。周囲から見れば明るく前向きな感じがする希美の方が上手くいっていない。

人生なんてそんなものだろうし、この薄ら寒さがかえってリアルにも感じられる。

 

剣崎さんみたいな後輩がいたら良いよね。

大好きのハグって良いね。

 

 

・誓いのフィナーレ

久美子目線で2年生編のコンクール終了までのストーリー。

 

尺が足りない。描写しきれていない。TVアニメとして観たかった。でも笑える場面も多かったし、いつも通りのギスギスも観られて楽しめた。

新一年生がそれぞれ抱えていた問題はダイジェストで解決されていく。もとむ君の件なんて少しでも気を抜いて見ていたら意味が分からない。

TV版では影の薄かった塚本。今作では久美子に大接近。原作から削っていたらしく、アニメでは唐突感があるけど、青春っぽくて良かった。久美子も無自覚なだけみたいだ。

優子先輩の成長が嬉しい。元々、気が利く方だったと思うけど、部長になってリーダーシップが爆発している。部員をグイグイ引っ張る良い部長だ。

奏ちゃんはかわいいけど怖い。弱っている所に甘い言葉を囁いて誘惑する。自分の仲間に引き入れていく。イタズラっぽくからかうのはかわいいし良いけど、リアルに存在したら絶対に距離を置きたい。3期では彼女の変化に注目したい。

 

以上。