最近観た実写映画とか 2023/12/17-2024/1/3

感想のようなものです。ネタバレはします。

 

ショーシャンクの空に

J・バルヴィン~メデジンから来た男~

コンスタンティン

オリエント急行殺人事件(2017)

dune 砂の惑星

七つの会議

翔んで埼玉

 

 

2023/12/17

ショーシャンクの空に

どんなに辛い目に合っても希望を捨てず、うまく立ち回って自由を得る。自殺を匂わせておいて、所長を出し抜く驚きと気持ち良さがある。収容所や土埃の暗い雰囲気とは対照的に、最後の景色は美しく爽快感がある。

ブルックスじいさんの話はむなしい。自由があっても希望がなければ生きていけない。そもそも塀の外は彼にとって自由だったのだろうか。彼は罪を犯したが、あまりにも長い懲役が彼の人生を奪っても良かったのだろうか。

 

2023/12/18

J・バルヴィン~メデジンから来た男~

映画ではなくドキュメンタリーかな。彼はコロンビアのメデジンという都市出身の世界的アーティスト。私もよく聴いていた。そんなスターも不安を抱え、うつ病に悩む。

彼はかなりの努力をして今の成功を得たが、大きなプレッシャーにより精神を病んでいる。とにかく彼は人が良すぎる。求められれば全力で応えようとする。レゲトンアーティストのイメージからはかけ離れている。瞑想のおかげで酒もドラッグもしないと言うので健全に思えるが、派手な見た目とは裏腹に精神面は弱っていて不健全。

「ホセ」は「バルヴィン」の仮面を被らなければ生きていけない。バルヴィンである時だけ不安を忘れられる。でもその分その二面は乖離していくように思え、症状は悪化していくのではないかと心配になる。

コロンビアと日本のアーティストの大きな違いは政治的な発言を求められるかどうか。それだけ影響力が大きい。だからこそ、また彼は精神を病む。

 

2023/12/19

コンスタンティン

あんまり意味が分からなくて困った。キリスト教を題材にしたオサレ映画か。宗教絡みの背景が分からないわけではなく、説明しなさ過ぎるし、派手な映像でキメてるだけにしか思えなかった。世界観も厳密なキリスト教世界というよりは、コミックスのようなファンタジー寄りの雰囲気。格好良ければ良いじゃんって感じがする。

 

2023/12/24

オリエント急行殺人事件(2017)

映像が美しかった。街や山脈の風景、汽車の内装、登場人物の服装といった全ての雰囲気が良かった。コントラストがはっきりしているようにも感じられた。少し調べると、撮影機材は昔の雰囲気を出すためにこだわっていたようだ。

事件については登場人物が多く、ポワロの推理に付いていくのがやっとだった。推理が進むにつれて誰も彼もが怪しく思えてくる。みんな少しずつ嘘をついていて状況がころころ変わっていく。

犯人を追い詰めるシーンで最後の晩餐をオマージュしていた。人数も多いしやりたくなる気持ちも分かる。聖書には人が人を裁くことについて書かれているが、そういった宗教観を強調する意味もあったのだろうか。

テーマは善と悪についてだろうか。最初はポワロも物事は善と悪に分けられると行っていた。私はそんなことはないだろうと考えていたが、主人公が言うならそういう話なのだろうと受け止めた。でも違った。やはり割り切れないことは必ずある。世界一の探偵ですら放り投げてしまった。

他の人のレビューを読んでいて思ったが、確かに沈黙のパレードは似ている。付いて行けない感じも含めて。でも違うのは犯人に同情できるかどうか。やり口は似ていてもテーマが違う。

 

2023/12/29

dune 砂の惑星

壮大で長過ぎるプロローグ。いつまで経っても盛り上がらないと思っていたらエンドロール。

ビジュアルは素晴らしい。宇宙らしくバカでかく無骨なデザインのスペースシップ、高級な質感の衣装、所々見受けられる東洋テイスト、攻撃の威力を殺すシールド、トンボみたいなヘリコプター。スターウォーズのポップなキャッチーさとは正反対だが洒落ていて格好良い。

いくつもある固有名詞と夢の回想で付いて行くのに苦労するのに肝心のストーリーが淡々としていて楽しくない。

 

2023/12/30

七つの会議

悪人顔の俳優が勢揃い。演技は大げさで、情報を上手く整理して伝える工夫があり、終盤で状況を二転三転させ、問題解決してスッキリ終わる、というエンタメに振り切った誰にでも楽しめそうな映画だ。

エンドロールの主張は明確過ぎて蛇足のようだが、セリフにある通り恐らくそれは自覚していて、どうしても観た人に伝えたかったことなのだと思う。

ところでリコール後のねじ六はすこぶる忙しそうだが大丈夫だろうか。

 

2024/1/3

翔んで埼玉

ダさいたまネタだけでよくもここまで膨らませたと感心してしまう。徹頭徹尾バカバカしく、ご当地ネタを楽しむための映画だ。

埼玉が何て呼ばれているか知っているか、からの〇〇くさいたま連呼は笑った。

 

以上。