可愛いから観る。それだけだ。
原作はよく知らない。直接の原作は漫画。その漫画の原案はスマホゲーム。一時期、人気があるらしいキャラのファンアートをよく見かけたのは覚えている。
全体感想
アイマス系では当たり前のようだが、プロデューサーがばっちり顔を出して活躍する。可愛い女の子が出てくるだけではない、チーム全体で成長する物語だ。
かといってネガティブな場面はほとんど無く、基本的には明るく前向き。成長物語としてはストレスフリーな展開が続いた。一番感情が揺れたのは橘ありすがメインになる話くらいではないだろうか。アイドルたちが直面した問題は大人視点では些細なものにも見える。でも彼女たちにとっては初めて遭遇する乗り越え難い障害だったのかもしれない。プロデューサーが等身大の自分で寄り添ってくれて、小さなきっかけをくれる。彼の体当たりでアイドルに接していく姿勢には好感が持てた。
先輩アイドルがたくさん登場したり、挿入歌が毎回あったり、エンディング曲が毎回変わったりする。ファンにとってはかなり嬉しいことではないだろうか。長く続いてきた作品だからこそできたこと。とても素晴らしいサプライズ演出だ。
服装のバリエーションが多い。私服が同じ回の中でも変わるので違う日になったのだと分かるくらい。それぞれにちゃんと個性もある。可愛くて楽しい。
作画は全然崩れないどころではなく、ライブシーンではパワーアップするし、日常シーンでもフェチを紛れ込ませてくるので、もう一度見返すと面白いだろう。
誰が一番好きかと聞かれると迷う。橘ありす、櫻井桃華、赤城みりあ、的場梨沙の4人がどちらかというと気になる。
あと、スマホの予測変換でアイドルの名前が全員出てくるのが凄い。
各話感想
1話
小学生アイドルが売れることあるのかな。子供に興味がある人ってあんまりいないと思うし、世の中の女性アイドルって10代後半から20代前半のイメージがある。そう考えると事務所の先輩や部長達の気持ちもよく分かる。
橘ありすは背伸びして大人になろうとしている。両親は放任的で娘がアイドルになってもならなくても気にしていない様子。本当は一緒に喜んでもらいたかったのに。
いきなり9人の小学生を集めてプロデュースしろと言われても大変そう。情熱はあるとは言ってもほぼ新人だしグダグダになっても仕方が無い。
演出がとても良い。立ち位置や向きや光や影。表情や姿勢。心情がさり気なく表現されている。成長物語として期待できそうだ。
2話
プロデューサーはアイドル達を名字で呼んでいる。橘ありすに合わせてなのかな。
市原仁奈はとっくに街のアイドルだった。元気いっぱいで愛想が良い。でも着ぐるみは可愛いからそのままでも良い。
宣材写真はメンバーの個性が見えて面白い。アイドルに興味が無いのにアイドルやっている子が気になる。
お姉さん2人組が一番イカれてた。
オープニングはコロコロ音とサビ前が可愛いから好き。
エンディングは毎回変わるのかな。今回は幼児向けっぽくて可愛い。
3話
赤城みりあはポジティブで肝が据わっていて可愛い。多くの人はネガティブコメントを貰ったら傷付いてへこむのに、彼女は叱られたとしてすぐに改善しようとする。大人でも中々できないことだ。
ゲストアイドルと挿入歌は毎回あるのかな。原作を知っているファンには嬉しいサプライズになるだろう。それに原作を知らない人にとっても世界観を広げてくれる良い要素になっている。
4話
私が第一印象でU149で一番可愛いと思ったのは櫻井桃華だった。ふわふわな服にふわふわな金髪にリボン付きのバンド。可愛い。
どんな時でもお嬢様らしさを押し付けられる。暑いのに温かい紅茶。お嬢様っぽいセリフの台本。反対に子供らしさも求められる。何でもそつなくこなす桃華でもバンジーは怖い。
大人でも怖いものは怖い。プロデューサーが等身大を見せてくれたおかげで、桃華は自分らしくても良いのだと分かった。表情も柔らかくなって一皮むけたみたいだ。
元々落ち着いていて大人っぽい桃華に対して大人になりたくて背伸びするありす。飛んだ後の叫び声は良い対比。
なんか動きがぬるぬるしている。毎回こうだったっけ。
エンディングでメンバーが正面を向いている時には文字が映らない。しかもわりと長い時間。ファンサービスがすごい。
5話
的場梨沙は自信満々でストイックな分、プライドが高く他人と距離があった。
現実を知って悔しくて声を荒げてしまう。それでも梨沙は結構大人。真摯に向き合おうとするプロデューサーにはちゃんと応えようとする。悔しくても前に進もうとする。第3芸能課のメンバーにも協力を依頼できるようになる。
いつもと違うファッションが可愛い。エンディングもファッションショー。素晴らしい。
いつもの梨沙とは全く異なる役柄にも梨沙らしさを残してあげたいというプロデューサーの粋な計らいには感心した。
6話
結城晴がアイドルに興味がないのにアイドルなぜだろうとずっと気になっていた。
意識高い梨沙と興味ない晴。正反対のふたりが組む。理屈じゃ情熱は作れないんだと。
すこぶる似合わない格好を見せつけることで小さな悩みに変えちゃったのがすごい。
ライブ後に梨沙には集まらないの悲しい。
ありすって結構表情豊かだ。今回はスカートを履いているプロデューサーにドン引きしてる時の顔が好き。
大人のアイドルがライバルになるのかね。
7話
古賀小春のメルヘン空想で埋め尽くされた。ちょっと心配になるレベルの不思議ちゃん。でも夢が少し具体的になったから良いのかな。
イグアナが人気すぎる。
8話
佐々木千枝は自信は無いけどホスピタリティがある良い子。今回もプロデューサーの等身大の励ましが背中を押した。大人も緊張するけれど頑張っている。それなら自分もやってみたい。
9話
龍崎薫は元気いっぱいな普通の子供という印象。ポジティブなムードメーカーではある。
アイドル活動もせず宿題しているし、先生とか呼ばれるし、ますます学童っぽい。
横になっている時のありすの横顔が可愛い。
今回の曲はどちらも夏っぽかった。
部長のヒゲアップは見たくなかったな…。
10話
タバコ吸ってると悪者っぽく見えるのなんでだろ~。でもちゃんと消したからOK。面倒臭そうにしている理由をはっきり語らないからモヤモヤする。
先輩アイドルも巻き込んで自主製作ライブ。お遊戯会ではない。成功したから良いけどブラックだ…。みんな可愛い。桃華がセンターで嬉しい。
ひとつ何かできたら他にもっとやりたいことが見つかる。
電車内で小学生アイドルの動画を観るのはヤバいと思う。
やっと知ってるアイドルが出てきた。高垣楓だ。一時期よく見かけた。寒いダジャレを言うキャラだったとは意外だ。
ありすの照れ顔は可愛い。
11話
忙しくなって、話す機会が少なくなって、それでも娘は自立できているように見えたから大丈夫だと思っていた。でも本当は親を困らせないように早く大人になろうと背伸びをしている子供だった。想い合っているからこそすれ違う。あと少し話せたのなら。
12話
本番3週間前にスケジュール変更って酷い。U149関係者は嬉しいだろうけど。3週間で新曲を作って歌とダンスを覚える。できなくはないだろうけど大変だ。
階段駆け上がりとチャットのやりとり。切り替え速くて読めなかったけど、ドタバタ感は伝わってきた。
ライブは壮大でキラキラしていて今までの集大成として良かった。この輝きをもう一度見るにはどうすれば良いんだ。
以上。